本橋GMの町おこし1年生

PART4 冬編

ロコ・ソラーレのGMに就任し社会人1年生となった本橋麻里さん。町おこしも1年生として、各市町村の代表者とともにオホーツクの魅力をどんどん深堀りします!グルメや自然が自慢のオホーツクはどのシーズンも見どころがたくさん。そんなオホーツク18市町村を春・夏・秋・冬の季節ごとに得意分野のテーマを設け、それぞれのシーズンの楽しみ方について学び、町づくりについてのアイデアを考えていきます。今回のテーマは「オホーツクの冬」です。

撮影場所:アドヴィックス常呂カーリングホール

本橋GMとオホーツクの冬を語る
メンバー(写真左から)

網走市

畠山 雅貴さん
網走市観光商工部
観光課観光振興係

紋別市

大場 亜矢子さん
アザラシ
シーパラダイス

北見市

大西 基さん
北見市観光協会

美幌町

信太 真人さん
美幌町観光物産協会

寒さを楽しむ!オホーツクの冬!

本橋GM
オホーツクといえば冬!というイメージの方も多いのではないでしょうか。今回は「オホーツクの冬」の魅力を皆さんに教えてもらって、よりよい町づくりへ向けたアイデアを学んでいきたいと思います。まずは、“わが町の冬の自慢ポイント”を教えてください!

網走市

畠山 雅貴さん
網走市からは流氷観光砕氷船「おーろら」をご紹介したいと思います。

紋別市

大場 亜矢子さん
紋別市はアザラシがとても身近な存在です。そんなアザラシをよりもっと身近で見てもらえる「オホーツクとっかりセンター」と「アザラシシーパラダイス」の楽しみ方をお伝えします。

北見市

大西 基さん
世界の7割の生産を誇った北見のハッカ、そして冬の名物「北見厳寒の焼き肉まつり」についてお話しします。

美幌町

信太 真人さん
年間約70万人が訪れるスポット、美幌峠をご紹介します。
本橋GM
冬のオホーツクは自然と触れ合える魅力がたくさんありそうですね。寒さも吹き飛ぶ楽しみ方を聞いていきたいと思います!

10万人を魅了する、
流氷観光砕氷船「おーろら」。

本橋GM
冬の網走市といえばやはり流氷ですね!

網走市

畠山 雅貴さん
そうですね。網走市の名物、流氷観光砕氷船「おーろら」ではオホーツク海の海上一面に広がる流氷を間近で見ることができます。流氷帯を突き進む迫力はものすごく、流氷を音で感じられるところも魅力です。
本橋GM
すごい迫力ですよね!冬のオホーツクにやってくる野生動物も見ることができますよね。

網走市

畠山 雅貴さん
はい、タイミングが良ければ天然記念物のオジロワシや、オオワシを見ることもできます。さらに、天気が良いときは知床連山を見ることができます。
本橋GM
年間どのぐらいの方が乗船されるんですか?

網走市

畠山 雅貴さん
今年の乗客数は10万1千人で、2年連続で乗客数が10万人を突破しました。最近は外国人観光客の方が増えていますね。
本橋GM
10万人も!すごいですね!おーろらにはいつまで乗ることができるんですか?

網走市

畠山 雅貴さん
今年の運行期間は1月20日から4月3日まででした。ですが、暖冬の影響もあり流氷の離岸日が早まっているため、4月に船上から見ることは難しくなってきています。
本橋GM
そうだったんですね!春先まで営業しているのは実は私も知りませんでした。今度、チームでも行かせていただきますね。

網走市

畠山 雅貴さん
ぜひいらしてください!

アザラシに添い寝!?
貴重な体験が人気の秘訣。

本橋GM
これは令和記念の写真ですか!かわいい!

紋別市

大場 亜矢子さん
記念に撮ってみました。サービス精神が旺盛なのでこのようなパフォーマンスもしてくれるんです。
本橋GM
とってもお利口さんなんですね!「オホーツクとっかりセンター」と「アザラシシーパラダイス」はどんな違いがあるんですか?

紋別市

大場 亜矢子さん
「オホーツクとっかりセンター」は保護したアザラシを飼育している施設で、アザラシの生態について学んでいただける場所となっています。最初は2頭のアザラシから始まったのですが、現在では20頭以上を保護し、飼育しています。
本橋GM
保護施設だったんですね。

紋別市

大場 亜矢子さん
そうなんです。「アザラシシーパラダイス」の方は、アザラシと一緒に遊んでいただける施設で、アザラシに触れ合えるイベントをたくさん企画しています。
本橋GM
すごい!アザラシと一緒に遊べるんですか!

紋別市

大場 亜矢子さん
毎年2月には、アザラシに添い寝しながら、写真が撮れる企画を行っています。
本橋GM
添い寝ですか!なかなかできない体験ですよね!

紋別市

大場 亜矢子さん
とっても好評です。今年の2月は150人以上のお客さまに来ていただきました。
本橋GM
すぐ隣にアザラシがいるって、なかなかない体験ですよね。撮った写真もSNSに載せてもらえたらPRにもつながりますね!

紋別市

大場 亜矢子さん
そうですね。ぜひ皆さんSNSに載せていただいて、次の2月もたくさんの人に来ていただけたらと思います。
対談後、本橋さんがオホーツクとっかりセンターを訪れてくれました!
⇒ https://ameblo.jp/loco-log/entry-12497379507.html
(ロコ・ソラーレオフィシャルブログ ロコ・ログ)
本橋GM
保護を決めるボーダーラインはあるんですか?

紋別市

大場 亜矢子さん
アザラシは生まれてから2、3週間で独り立ちするんですが、海の状況が悪かったり天敵に追われたりすると、早い段階でお母さんと離れてしまうことがあるんです。そうなってしまったアザラシが、弱った状態で砂浜などに打ち上がって発見されると、町の方が私たちに知らせてくれるんです。
本橋GM
そうなんですね。

紋別市

大場 亜矢子さん
そこで私たちが駆けつけて、やせ細ってぐったりとしていて、人間を見ても逃げずに海にも入れない状態であれば保護をします。
本橋GM
町のみんなでアザラシを守っていくことが、紋別市の魅力づくりにもつながるんですね。

紋別市

大場 亜矢子さん
そうですね。アザラシが町の魅力でもあるので。これからもみんなで町のシンボルを守っていきたいと思います。

転勤族のアイデアから生まれた、
北見の冬の一大イベント。

本橋GM
北見市は、私たちにはとってもなじみ深いカーリングホールがある町ですね。

北見市

大西 基さん
今回のこの対談の会場こそ、ロコ・ソラーレの皆さんが練習で利用しているアドヴィックス常呂カーリングホールですね。そんな北見市は今ハッカと焼肉で町を盛り上げています。
本橋GM
北見市といえばハッカですよね!最初の紹介でも生産量が世界の7割とおっしゃっていましたが、北見市のハッカが世界に進出しているってすごいですよね!

北見市

大西 基さん
そうですね。そんな世界に羽ばたく北見市のハッカをメインに、観光PRをしていく予定となっています。
本橋GM
具体的にはどんなことをして町をPRしているんですか?

北見市

大西 基さん
まずは「北見ハッカ記念館」のハッカの体験メニューを増やしていこうと思っています。ハッカの蒸留実演でできた油をつかったアロマクリーム作りなどが楽しめますよ。
本橋GM
爽やかな香りが楽しめそうですね!昼はハッカを学んで、そして夜はやっぱり焼肉ですね?

北見市

大西 基さん
北見の冬の夜といえば「北見厳寒の焼き肉まつり」です。2019年に20回目を迎えまして、これはその時に作ったフォトプロップスです。
本橋GM
そだねーもあるんですね(笑)。

北見市

大西 基さん
もちろんあります!これらはまつりに参加してもらった人にSNSで発信してもらえるよう作ったんです。
本橋GM
ひと工夫があるとお客さんも撮ってみようかなという気持ちになりますよね。

北見市

大西 基さん
そうですね。SNSの普及の効果もあってか、最近では道外のお客様にも来ていただけるようになりました。2年前にはベルギーの方がFacebookでこの焼き肉まつりの情報を見て、まつりに参加するためだけに北海道に来てくれたんです。
本橋GM
すごい!やはりSNSでの発信は大切ですね!焼き肉まつりの開催は2月でしたよね。2月って…すっごく寒い時期ですよね。

北見市

大西 基さん
ものすごく寒いです。今回はマイナス10℃ぐらいでしたね。ビールやタレが凍ったり、シャーベット状になります。なので、七輪の上でお肉を焼いて、その熱で溶かしながら食べるという、そんな寒さを体験できるおまつりになっていますね。
本橋GM
最初にどなたが外で焼肉を食べることを思いついたんですか?

北見市

大西 基さん
実は北見の人ではないんです。北見にはいろんな企業の支店や出張所があるんですが、転勤で北見にやってきた支店長さんたちが集まるぼらんち会というのがあって。その会の人たちが、「北見は焼肉がおいしいから、北見の寒さと合わせて大々的にPRできないか?」とはじめたことが、イベントの発祥なんです。その時は第1回で終わらせようとしたそうなんですけど、反響が大きかったのでそれからも継続してやっているんです。
本橋GM
そうだったんですね!北見の人が当たり前に楽しんでいた焼肉も、町の外から来た人には大きな魅力に映ったんですね。外からの視点ってすごく大切ですよね。観光に来た方や出張でいらした方に町づくりのヒントをもらうと、今までにないアイデアが生まれるのかもしれませんね。

リピートしてもらえる観光地に
するためには?

本橋GM
私、美幌峠のあげいもが大好きなんです。

美幌町

信太 真人さん
美幌峠の道の駅のあげいもはマストですね。みなさん必ず食べていきます。そんな美幌峠で、雲海が見られることを知っていますか?
本橋GM
えっ、そうなんですか!知らなかったです!

美幌町

信太 真人さん
これは冬の美幌峠で、ほんの少し雲海が発生してる写真ですね。もう少し発生すると、中島もすっぽり隠れてしまうぐらいの雲海が広がります。
本橋GM
雲海が見やすい時期とかはあるんですか?やっぱり冬ですか?

美幌町

信太 真人さん
見やすいのは秋なんですが、もちろん冬にも見られます。雪景色の中に発生する雲海もすてきですよ。美幌町では独自に雲海予測を発表しているので、ぜひ参考にしてみてください。
本橋GM
見てみたいです!この雲海を活用したイベントなどはあるんですか?

美幌町

信太 真人さん
雲海ツアーなどをやっていますね。美幌町は美幌峠が観光のメインコンテンツとなるので、雲海のほかにもお正月の初日の出イベントやヨガ体験など、観光関係のみんなでさまざまなイベントを作って発信しています。
本橋GM
お正月の初日の出イベントは大人気だそうですね。

美幌町

信太 真人さん
今年は1,500人の方に来ていただきました。
本橋GM
すごい!ヨガのイベントも気になります!美幌峠という1つの観光コンテンツも、イベントをたくさん作って発信することで何度も行きたい場所になりますよね。

美幌町

信太 真人さん
そうですね。一回来たら終わりではなく、何度も来たいと思ってもらえる場所になれば良いなと思っています。
本橋GM
いろんな角度から美幌峠を楽しむことができますね。

美幌町

信太 真人さん
あとは、美幌町のカントリーサインって、実は少し前に変わったんです。
本橋GM
こちらは以前のカントリーサインですね?

美幌町

信太 真人さん
はい。2019年の2月まではこのパラグライダーのサインだったんです。これが今年3月に変更になってこちらに。
本橋GM
ガラッと変わりましたね!

美幌町

信太 真人さん
昨年の美幌町議会で高校生が議場で質問する高校生議会というのがあったんです。そこで美幌町のカントリーサインについて「パラグライダーは最近飛んでいない。これについていかがなものでしょうか」と、高校生の視点からみたカントリーサインの疑問が出まして。
本橋GM
すごいですね!なかなか大人では言い出せないような、ズバッとした質問ですね。

美幌町

信太 真人さん
その意見を真摯に受け止めて、このデザインに変更となったんです。
本橋GM
確かに新しいデザインのほうが、今の美幌町の魅力をしっかり伝えられていますね。美幌峠に、国道243号線の白樺並木ですね。

美幌町

信太 真人さん
そうですね。ここから美幌峠に向かうよ、というイメージになっています。このカントリーサインで、美幌町の魅力を知ってもらえたらと。
本橋GM
大人の視点だけではなく、学生の視点でも町を見てみると新しい発見があるかもしれませんね。今回のように町民の意見をしっかりと反映した事例があると、町づくりのアイデアを発信したいという人が増えるかもしれませんね。

冬のオホーツクを訪れる皆さまへ。

本橋GM
それでは最後に、冬のオホーツクに遊びにいらっしゃる皆さまへメッセージをお願いします!

網走市

畠山 雅貴さん
網走市にはおいしい食べ物もたくさんあるので、流氷観光砕氷船「おーろら」に乗って、おいしい物もたくさん食べて、網走の冬の魅力を体感していただきたいと思います。

紋別市

大場 亜矢子さん
冬の寒さも吹き飛ぶくらいかわいいアザラシで癒されていただきたいです。おいしいご飯もありますし、人もとってもあったかいですし、ぜひ遊びにきていただきたいと思います。

北見市

大西 基さん
実は常呂町にも流氷は来るんです。冬はその流氷を北見ハッカ記念館に展示しているので触ることもできます。ハッカと焼肉とあわせて楽しめますのでぜひ遊びにきてください。

美幌町

信太 真人さん
自慢の美幌峠の夜の風景や朝日を楽しんでいただきたいので、ぜひ泊まりがけで美幌町へ来ていただきたいです。私たちも情報を発信していきます。

本橋GMの町づくり学びポイント!

厳しい寒さを迎える冬のオホーツクですが、北海道の冬を存分に味わえるコンテンツが盛りだくさんでしたね。魅力の発掘には、たくさんの人の視点も大切だということ、そして発信の方法にも工夫が必要だということを学びました。私も新たな魅力を発見できるよう、今後もオホーツク18市町村をたくさんめぐりたいと思います!

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北海道オホーツク総合振興局地域創生部地域政策課
電話: 0152-67-5621( 内線:2185 )

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